福島県いわき市の「田んぼの記憶」プロジェクト代表の田仲さんが「AAF交流企画レポート」で「まわしよみ新聞和ワークショップ」参加の感想を記述してくれました!

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福島県いわき市の「田んぼの記憶」プロジェクト代表の田仲さんの「AAF交流企画レポート」で「まわしよみ新聞」のことにも触れてもらってます。思えば、このとき田仲さんが大阪にやってきて福島の新聞をもってきてもらったことが「阪神⇔東北交流まわしよみ新聞」のプロジェクトが立ち上がるキッカケにもなりました。ぼくも新聞をまわしよむことで、阪神と東北の「いま」を可視化できるとは思ってなかったわけで・・・AAF交流のひとつの成果だろうと思っています。改めて福島の新聞をもってきてくれた田仲さんと、素晴らしい機会を与えてくれたAAFのみなさんに感謝です。

以下は田仲さんのブログより。「まわしよみ新聞」に関する部分の抜粋。
http://tsumugupjt.exblog.jp/17147685/

◎まわしよみ新聞
ココルームにて、大阪七墓巡り復活プロジェクトの陸奥さんが主催している「まわしよみ新聞」WSに参加した。まわしよみ新聞の説明は割愛させていただくとして、今回持ち寄られたのは大阪日日新聞・福島民報・福島民友・スポーツ紙ほか。それを9名でまわしよんだ。

2つの地域の新聞をよむと、大阪の新聞の平和さに幸福感を感じるとともに、福島の状況の異常さを改めて認識する。福島の新聞には放射能関連記事が載らないことはまずない。もっと言うと、毎日のローカルニュースでは天気予報と同じレベルで各地の放射線量が出るし、そこここにはモニタリングポストが立っている。それに慣れてしまった住民は多く、福島のこの状況は異常であるという認識も徐々に薄れていく。だがここで生きていくことを選択した以上、そうせずには生きていけないことも知っている。ともすると記憶から削除していたその異常さを、別の角度から感じる。

参加者の選ぶ記事は十人十色。どの新聞のどの記事に興味を持ったのかを一人一人プレゼンしていくのだが、立場や肩書よりも、なぜそれを選んだのかを通して人柄がわかる。新聞を作っていく過程で場を共有しお互いを共有することができる。それぞれの状況を取り巻く様々な出来事をも共有しやすくなる。

今回のまわしよみ新聞では、当プロジェクトを取り囲む状況を知り考えてもらうことができた。すぅっと境界を超えられる、そんな予感を感じた。小さなきっかけが作れるかもしれないと。境界をすぅっと超えていく術が、今私のいる場所では必要だ。