大阪・千里ニュータウン情報館にて1970年(大阪万博)の年の千里の地域新聞を用いて実施する「まわしよみ古新聞」が企画されました!

昨日は大阪・千里ニュータウン情報館にて1970年(大阪万博)の年の千里の地域新聞を用いて実施する「まわしよみ古新聞」が企画されましたw 企画した吹田市立市民公益活動センターさん、千里ニュータウン情報館さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました~!^^

———————————————–

新聞というのは毎日毎日発刊されて即時性を貴ぶメディアですから、基本的には新聞の情報ソースは発刊されたその日限りの命で、ほぼ1日で、その役割を終えます。新聞は「古新聞」という名前で呼ばれて、新聞とは違う存在となり、違う用途に利用されるんですな。古紙回収(リサイクル品)に出されたり、野菜を包んだり、ホームレスのおっちゃんたちには暖房具になったりする。しかし「古新聞」を再編集することで「もう一度、最新のメディアとしてリユースしよう」というのが、今回の「まわしよみ古新聞」なわけです。

日本の近代新聞も150年以上の歴史を有していて、古新聞のアーカイブ、データベース、その情報量ったらトンデモないもんがあります。今までは、それらをただ「読み捨て」して蓄積されるままにほったらかしにしていたわけですが、「まわしよみ古新聞」という方法論を用いることで、それらが違った価値のメディアとなって光り輝いてくる。大阪万博という時代を新聞で振り返るだけではなくて、参加者同士の対話によって「失われた記憶」までもが掘り起こされてくる。「記録と記憶のクロスメディア」が「まわしよみ古新聞」では起こりうる。これは実に面白く、貴重なメディア体験になるだろうと思います。

こういう試みが、もっともっと色んな場所で起こってほしいと切実に思ってます。大学、図書館などでは新聞アーカイブ、新聞データベースがあって色々とプリントアウトして利用できます。「まわしよみ古新聞」の可能性。色々と企画して、ぜひとも模索してみてください。

※ちなみに社会学者、関西学院大学助教の白波瀬さんが大学図書館の新聞アーカイブを利用しての「まわしよみ古新聞」を企画・実施してはります。以下の記事もぜひともご参照に。
http://wp.me/pxlkK-n5

10336794_394163884056388_1485909093093310055_n