毎日新聞朝刊に『新聞で学ぼう:読む、切る、話すで理解 「まわしよみ新聞」の仕掛け人・陸奥賢さんに聞く』が掲載されました!

毎日新聞朝刊に『新聞で学ぼう:読む、切る、話すで理解 「まわしよみ新聞」の仕掛け人・陸奥賢さんに聞く』が掲載されました!ぼくのインタビューで聞き手は城島徹記者さんです!毎日新聞社さん、城島さん、ありがとうございます~!m(_ _)m

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■新聞で学ぼう:読む、切る、話すで理解 「まわしよみ新聞」の仕掛け人・陸奥賢さんに聞く(毎日新聞 2014年04月15日 東京朝刊)
http://mainichi.jp/shimen/news/20140415ddm013100025000c.html

 新聞を持ち寄って関心のある記事を切り抜き、それを話題にしながら画用紙に貼り付ける−−。この「まわしよみ新聞」という取り組みが全国各地に広がっている。政治、経済、スポーツ、事件、文化など幅広い分野の記事を回し読みし、新たな新聞として再編集する作業が「簡単なのに盛り上がる」と大好評だ。その仕掛け人であるイベントプロデューサーの陸奥賢(むつさとし)さん(36)に話を聞いた。

 ●アナログ作業で理解深まる

 −−「まわしよみ新聞」を始めたきっかけは?

 ◆2012年春ごろ、労働者の街として知られる大阪市西成区の喫茶店で、客や店主が新聞を手に熱心に議論する様子を見て「新聞ってええなあ」と。大阪の寺の文化イベントで試したら面白い。喫茶店で100日連続、毎晩やっても飽きない。「これはなんや。もっと広げよう」。その年の10月からスタートして1年半、各地でワークショップを行い、「まわしよみ新聞」の手ほどきをするファシリテーターが続々と誕生し、実施回数は日本列島100カ所余りで500回以上、参加者は延べ5000人以上に及びます。

 −−ニュースはネットで見るから新聞はいらない、という声も聞きます。

 ◆実は私も新聞は読まない方でした。でもネット検索だと自分好みのニュースしか読みません。新聞をみんなで読めば自分の関心のない世界にも目が向き、コミュニケーションが深まる。インターネットは自分の好きなものを深掘りするには手軽でいいけど、「虫の目」なんですね。人間は「鳥の目」も必要で、さまざまな動きがある社会の中でニュースバリューを判断しなければなりません。記事も偏食していれば情報のメタボ現象をきたし、健全とは言えません。読む、切る、話すというアナログ的な手順で記事の内容がしっかり自分の中に吸収され、情報が咀嚼(そしゃく)されると思います。新聞には社会、政治、経済など雑多な記事が載っていて、ちょっと目を横にスライドするだけで違う情報にアプローチできる「優れもの」です。

 −−まわしよみ新聞の効用は?

 ◆選んだ記事についてプレゼンテーションを聞けば、その人のキャラクターを知ることができます。「へえ、そんな読み方があるんか」という意外な発見も。複数の新聞の記事を並べて可視化すれば、それぞれの新聞の立ち位置もわかった上で議論ができ、メディアリテラシー(メディアの情報を読み解き精査する能力)を鍛えることができますね。

 −−NIE(教育に新聞を)活動としても注目されていますね。

 ◆会社の研修や親子NIE教室のほか、講談師とのコラボレーションで講談の作品が生まれたり、婚活イベントにもいいんですよ。無駄に思える時間や寄り道に人生の醍醐味(だいごみ)があるのではないでしょうか。便利なネット検索のように目的に向かって急いでも、意外につまらない人生になるかもしれません。「まわしよみ新聞」で楽しい時間を過ごせば豊かな気持ちになりますよ。NIEというより、「PIN(プレー・イン・ニュースペーパー=新聞を遊ぼう)」で取り組んでみてください。【聞き手・城島徹】